【一口馬主】セシアンベリル(引退)

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概要

性別/毛色:牝馬/黒鹿毛
血   統:父サートゥルナーリア 母モルガナイト(母父アグネスデジタル
近   親:半兄ブラックスピネル(引退)主な勝鞍:東京新聞杯(G3)
出資 状況:1口/2000口(29,000円)
戦   績:中央4戦0勝
獲得 賞金:中央:242万円

レース結果

日付開催天気Rレース名頭数馬番オッズ人気着順騎手斤量距離馬場タイム上り馬体重勝ち馬(2着馬)
2024/11/307京都152歳新馬13813.749ルメール55芝180001:51.735424(0)マディソンガール
2025/2/11小倉323歳未勝利15431.288菱田裕二55芝200002:04.835.9420(-4)トーセンリバーブ
2025/3/231阪神813歳未勝利11940.489浜中俊55ダ180002:00.542.8420(0)ヒメモモアスク
2025/8/163中京733歳未勝利181028.3613バデル55芝220002:13.734.9434(+14)テレプシコーラ
出典:netkeiba https://netkeiba.com

Wikiっぽい何か

概要

 セシアンベリル(モルガナイト2022)は、父サートゥルナーリア、母モルガナイトの血統を持つ黒鹿毛の牝馬で、2022年3月26日生まれです。
 ノーザンファームで生産・育成され、武幸四郎厩舎(関西)に入厩しました。総募集額は58,000,000円、募集口数は2,000口でした。
 競走馬としては4戦0勝で、総獲得賞金は2,425,000円。最終的に未勝利で引退しました。

血統背景と期待

 募集時点では、父サートゥルナーリアは名牝シーザリオを母に持ち、エピファネイア、リオンディーズを半兄に持つ種牡馬一族であり、母系はキャサリーンパーの一族であり、アロンダイト、ダンビュライト、ブラックスピネル、クリソライト、マリアライト、リアファル、クリソベリルなど数々の活躍馬を輩出している名門であったことから、成功の確率が極めて高いと評価されていました。
 特に、「エピファネイア産駒はサンデーサイレンスの 4×3を活躍の原動力としましたが、本馬もその黄金比率を内包。未知数の初年度産駒でも、信頼に足るバックボーンを備えています。」 とのコメントもあり、本馬の配合における期待が語られています。
 競馬専門紙「馬サブロー」の弥永明郎トラックマンによる馬体診断企画※においても、「相当走るサートゥルナーリアだよ」「まず形が相当いい。芝向きの瞬発力があって、しかも速い時計で走れる形。ボディーは中くらいだけど恐らく軽いな。首さしの感じや長さもちょうどいいし、キ甲から背中、腰にかけての盛り上がりもいい。お尻の下がり方も少なくてバランスがピカイチ。素晴らしい。」と絶賛されていました。

※出展:https://banusy.dmm.com/recruitment_horse/recommend/2022/

育成過程と成長の課題

 初期馴致から育成にかけて、育成スタッフは本馬の気性について以下のように言及しています。
 2023年7月29日には「敏感なところがあり鞍付けなどはピリッとしましたが、ようやく慣れてきてくれました。」とあり、2023年10月11日には「まだ人を振り落とすような一面もありますが、走らせてしまえば真面目」とのことで、やや神経質な面がありつつも真面目な性格であることが伺えます。

 また、本馬の競走馬生において、最重要課題であり続けた馬体重については、最初期から頻繁にコメントされています。特に輸送や調教負荷によって減少することが多く、「飼葉の食いが細い」「体力がまだ足りない」 ことが繰り返し課題として挙げられました。
 身体的な成長が遅く、「非力」「幼児体形」「トモ高の体形」「体つきがまだ細い」 といったコメントが多くの関係者から寄せられ、武幸四郎調教師からもはっきりと「自分が思っているよりも成長が遅い」とコメントされており、成長を促すための試行錯誤が続きました。

 以下コメントやレース情報から拾える馬体重をグラフおよび一覧にしたものです。

• 2023年7月29日:424kg
• 2023年8月26日:430kg
• 2023年9月12日:443kg
• 2023年9月25日:450kg (乗り厩舎移動後)
• 2023年10月23日:441kg
• 2023年12月16日:434kg
• 2024年1月12日:447kg
• 2024年1月26日:441kg
• 2024年2月16日:443kg
• 2024年3月20日:445kg
• 2024年4月18日:436kg (日中放牧開始後)
• 2024年5月13日:461kg (青草摂取後増加)
• 2024年6月19日:426kg
• 2024年7月2日:457kg
• 2024年8月1日:ゲート試験合格後放牧へ。「現状だと体力不足」
• 2024年8月12日:ゲート試験後440kgまで減少、その後回復し464kg
• 2024年9月18日:輸送後「お腹周りが寂しく見えて輸送の負担がかかった」
• 2024年10月14日:しがらき到着時449kgから442kgに減少。
• 2024年11月30日:デビュー戦424㎏「火曜日に434kgあったのに、かなり馬体が減ってしまいました。まだまだ体力不足」
• 2024年12月10日:424kg
• 2025年2月1日:2戦目420㎏
• 2025年3月23日:3戦目420㎏
• 2025年5月22日:455kg(放牧時より40kg増)
• 2025年7月2日:457kg
• 2025年8月16日:最終レース434㎏

 2年間で馬体重が10㎏しか増えていないことになります。
 私でも2年もあれば体重を15㎏増やすことも可能ですので、本馬の馬体重には関係者の皆様が相当苦労されたことが良く分かります。

出走プランとレース結果

 デビューについて、当初は2024年夏を予定しており、実際に2024年7月24日には、武幸四郎調教師は「ゲート試験を受けて動けそうな感じがあれば、そのまま札幌でデビューさせることも考えています。」とコメントされていました。
 2024年8月1日、札幌競馬場で無事ゲート試験に合格。しかし、「現状だと体力不足で、レースに行っても動けないと思いますので、明日ノーザンファーム早来に放牧してデビューは秋にする予定です。」 となり、即デビューは見送られました。

 デビュー戦は2024年11月30日の京都5R・2歳新馬(芝1800m)で、C.ルメール騎手が騎乗しましたが9着でした。ルメール騎手は「すごく乗りやすかったですが、瞬発力がないので今日の流れではしんどかったです。少し長い距離のレースで、前につけて競馬をする形が理想だと思いま。調教で乗った時にも感じましたが、まだまだ良くなると思いますしこれからの馬です。」 とコメント。
 武幸四郎調教師もデビュー戦後、「まだまだ体力不足かなと思いましたし、ルメール騎手も無理せず競馬の形を作って回ってきてくれました。今後は一度放牧に出して、体を膨らませてから次走の予定を組みます。」と、今後の成長に期待を示しました。

 2戦目は2025年2月1日の小倉2R・3歳未勝利(牝馬限定、芝2000m)に出走し8着。菱田裕二騎手は「非力さを感じたので成長してくれたらと思います。最後に止まったからといって短い距離にはせず、これくらいの距離で体力を付けていけば、成長が伴ってくればいい走りができそうな馬です。」 とコメント。

 3戦目は2025年3月23日の阪神1R・3歳未勝利(牝馬限定、ダート1800m)に出走し9着。浜中俊騎手は「ダートが全く合わなくてスタートから進みが悪く、しんどい競馬になってしまいました。バランスが前に倒れていて体が起きてこないので、走法的にきれいな芝が良さそうに感じます。」 とコメントし、元々懸念されていたダート適性の低さが露呈しました。

 4戦目(最終戦)は2025年8月16日の中京3R・3歳未勝利(芝2200m)に出走し13着。A.バデル騎手は「頑張ってはいますが、切れ味があまりなくてワンペースです。」 とコメント。最後まで課題を克服することができませんでした。

怪我と引退

 2025年1月2日、左前球節の腫れが確認され、捻挫と診断されました。幸いにも年末年始の休養期間と重なり、大きな影響はありませんでした。
 2025年4月25日、左膝の痛みが原因で跛行が確認されました。「長い休みになると 3 歳未勝利が終わってしまうため、武幸四郎調教師、ノーザンファームしがらきの獣医師と相談し、応急処置として左膝に特殊なジェルを入れて動きを滑らかにして、痛みを防いで調教をできるようにしました。」 と、何とか競走を続けさせるための処置が施されました。
 しかし、2025年8月16日のレース後、成長の遅さ、馬体の維持の難しさ、そして未勝利戦の終了に伴い適切なレース番組に出走できないことから、最終的に引退が決定されました。
 2025年8月19日、「成長が遅く、競馬を使っていく筋力を全く付けられませんでした。左ひざに痛みが出て休養期間が必要になりましたが、競馬を使って何とかしたいと牧場と厩舎は頑張ってくれました。次の道での活躍に期待します。」 とのコメントと共にサラブレッドオークションに出されることになりました。
 武幸四郎厩舎のスタッフからは「今回調教に跨りましたが、デビューの頃とは比べ物にならないくらい良くなってパワーも付いたように感じました。期待していたのですが、競馬では厳しかったです。あと 1 年時間があればと思います。勝たせることができず申し訳ありませんでした」 と、成長は感じられたものの、競走馬として結果を出すには時間が足りなかったことへの無念さが語られました。

まとめ

 セシアンベリルは、サートゥルナーリアの初年度産駒であり、キャサリーンパーの血統を持つ名牝系の出身であることから、非常に高い期待を背負っていましたが、競走馬としてはそのポテンシャルを十分に発揮できませんでした。

 育成段階から馬体重の維持や、非力さ、身体的な成長の遅さが課題として常に挙げられ、スタッフや調教師は工夫を凝らして対応してきました。気性面は真面目で扱いやすいと評価された一方で、体力が不足しており、レースで最後まで力を出し切れない、あるいは追走に苦労する場面が多く見られました。

 左膝の痛みなども発生し、未勝利戦の期間中に結果を出すことは叶わず、引退となりました。関係者のコメントからは、彼女の秘めたる能力と、それを開花させきれなかったことへの惜しむ気持ちが強く感じられます。

出展:DMMバヌーシーhttps://banusy.dmm.com/

ウイポ絡み

 本馬はもちろんウイポに収録されていません。

 母モルガナイトは、半兄ブラックスピネルのおかげでウイポに収録されているので、母を所有して自家生産すればウイポでもセシアンベリルを所有できますね。

個人的な感想

 血統的に素晴らしいと感じていて、特に半兄のブラックスピネルには馬券的にお世話になったので、愛着もあり出資を検討していました。
 同世代ではラストレガシーに出資していたため、予算はオーバーしていたものの、馬体診断企画ではキングスコールを差し置いての大絶賛でしたし、これはいけると思って出資した感じです。

 ただ、あんなに馬体重で苦労するとは思わなかったです。
 今思うと募集の時点でちょっと小さめではあるんですよね。
 今更言っても仕方がないことではありますが、馬体重というよりも筋肉が付きにくい身体だったのかもなぁと考えてしまいます。
 ミックスセール出身ということで、割引して考えるべきだったかもしれません。

 そいえば、試行錯誤の中で糞便移植も実施されてましたね。
 一昔前、キンカメがダービーを勝った頃の話ですが、キンカメの腸内細菌が良質で薬になったというニュースを見た記憶が甦りました。
 で、検索してみたらありましたので、一応共有させていただきます。

http://www.crossfield-bio.co.jp/wp/wp-content/themes/theme282/images/keiba_book.pdf

 4戦しかできていないこともありますし、最高順位も8着ですし、どれもただ走っただけというレースで、あまり印象に残っていないです。
 あっけない幕切れとなりましたが、血統は良血ですし、繫殖牝馬としては良いのではと思っているので、是非サラブレッドオークションでは良いオーナーに落札されることを願っております。

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